夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
「……だってさ。一緒に食べようよ」


水城くんもそう言ってくれて、断れなかったわたしは水城くんの机に自分の机をくっつけた。


なんだか緊張するな……。


初めて誰かと一緒にお弁当を食べるってこともそうなんだけど、水城くんとの距離がすごく近いんだもん。


この前岩の上で話した時より距離はあるのに、なんで今はこんなに緊張するんだろう。


「そんな固くならなくてもいいよ」


緊張で俯いてしまったわたしの横から、水城くんの小さな声が聞こえた。


わたしが緊張してる原因はあなたなんですが。


……なんて、口が裂けても言えないけど。
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