夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
……そんなことないのに。


眉尻を下げて申し訳なさそうに笑う笠岡さんを見て、罪悪感でいっぱいになった。


「……」


悪いのはわたしなのに。


わたしが悪いのに、笠岡さんが悪いみたいになっちゃった。


ごめん。笠岡さん、ごめんね。


笠岡さんは悪くない。


そう言おうとするのに声が出なくて、少し気まずい空気が流れた。


自分が作り出した重いその空気を感じてそのまま何も言えなくなってしまい、沈黙が流れた。


ごめんなさい──。
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