夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
あれからすぐに終業式も終わって、夏休みに入った。


あの約束の日まであと数日。


相変わらずの晴れた空と輝く海を窓から眺めていた。


今日は何もすることがないし、水城くんのお気に入りのあの岩の上に行ってみようかな。


なんとなく考えついて、わたしはそこへ向かった。


砂浜を歩き続けて見つけた岩。


これだ。


早速登ってみようとしたんだけど……。


「よっ! えいっ! はあはあ……」


あの時は水城くんが手を貸してくれて登ることができたけど、私1人じゃどう頑張っても登れない。
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