夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
水城くんは自慢げに微笑んでいた。


この岩は小さいので、2人座るともういっぱいだ。


真ん中に座っていた水城くんが端にずれてくれてできた場所に腰掛けると、水城くんの肩にわたしの肩が当たってしまった。


……わっ。


水城くんって、意外とがっしりした肩なんだ。


水城くんを急に男の人だと意識してしまって、なんだか緊張してしまう。


「…………」


──ザザー。


「…………」


水城くんの隣はなんだか緊張するけど、こうやって一緒に波の音を聞いているとすごく落ち着く。
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