夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
もし、また裏切られたら。


そんな不安はないわけじゃないけど、あの3人は信じてもいいような気がする。


それに、水城くんが言ってくれた。


『織原さんはもう俺たちの仲間だよ』

『俺も笠岡も櫛宮も、織原さんと仲良くしたいと思ってるよ』


急に抱きしめられたのは驚いたけど、あんなに嬉しいことを言われたのは生まれて初めてだった。


だからもう居心地の悪さは取り払って、今日は思いっきり楽しもう。


最寄り駅に着くと、まだ約束の20分も前だった。


少し早く来すぎちゃったみたい。


まだ誰も来てないよね。
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