夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
「あの2人、いつも仲良いね」

「ああ、食べるものまで同じだもんな。相変わらずのおしどりカップルだよ」

「……え? カップル……?」

「え、知らなかったの? 見てれば分かると思ってた」

「知らなかった……」

「まじかよ。鈍感だな~」


確かにいつも一緒にいるとは思ってたけど、付き合ってたのか……。


そんな話をいているうちに店の前に着いたので、ここで水城くんとは別れる。


「うわー、すごい行列」


そう言いながら水城くんはラーメン屋の行列に並んだ。


人気の店らしく、食べる時間より並ぶ時間の方が長そうだ。
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