夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
「お待たせー!」


「っ!!?」
──ガタッ!


その時、急に水城くんが隣に戻ってきて、わたしは驚いて飛び上がった拍子にテーブルに足をぶつけてしまった。


「えっ、そんな驚かなくても……」


逆に俺がびっくりしたじゃん。


そう言って笑う水城くんは、至っていつも通り。


おかえりーと言う2人もいつも通り。


いつも通りじゃないのはわたしだけ。


いつも以上に心臓がバクバクしている理由に気づいてしまったから。
< 81 / 188 >

この作品をシェア

pagetop