夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
「みんないつも先に食べるくせになんで今日はまだ食べてないの?」


話に夢中になったせいで、みんな箸を進めるどころじゃなかったみたい。


「水城の話してたから」

「えー? 俺の何話してたの?」

「お前の悪口」

「どう見てもそんな雰囲気じゃなかっただろ」


そんなことを話している3人だけど、わたしはどうしてもその会話に入れなかった。


「なあ織原さん、絶対変な話してただろ」


わたし、水城くんのことが好き。


「そ、そんなこと……ないんじゃないかな」


会話に入れないでいると、いつもそうやって巻き込んでくれる優しい水城くんが。


「えー? なんか怪しいよ?」


たまらなく好き。
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