夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
4人でショッピングモールに行った次の日。


私のスマホにはあのシーブルーのストラップがついている。


わたしは水城くんに会いたいな、なんて考えてまたあの岩に向かっていた。


お気に入りの場所って言ってたし、もしかして今日もそこにいるかも。


昨日会ったばかりで今日も会うなんて、迷惑だったりするかな。


でもやっぱり会いたいな。


そんなふうに考えていたら海まではすぐで、少し歩くと岩が見えてきた。


あっ。あれは……。


「水城くん?」


「織原さん」


なんか、デジャブ。


昨日も同じことがあったような気がするな。


昨日は水城くんの私服を初めて見てドキドキしたんだっけ。


よかった、水城くんがいてくれて。


「…………」


そう思ったものの、せっかく水城くんがいてくれたのにわたしは話題を何も用意してきていなかった。
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