夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
“2年1組”


ここが今日からわたしの居場所。


友達が欲しい。


そんな贅沢は望まないからどうか──。


いじめられませんように…………。


「入りなさい」


教室の中から先生の声がした。


「はい……」


震える手でドアに手をかける。


大丈夫、大丈夫……。


心の中でひたすらその言葉を繰り返しながらドアを開けた。


──ガラガラ。
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