夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
浜辺に行くと、いつも水城くんがいる岩の上には誰もいなかった。


今日はまだ来てないのかな。


少し待ってみようと思い、わたしはしばらくそこに座っていることにした。


……あの人、いったい誰なんだろう。


さっきから頭に浮かぶのは彼女のことばかり。


あんな綺麗な人なら1度見たら忘れるはずがない。


彼女のことを考えながら何気なく後ろを見ると──。


「……!」


あの子だ。


あの子の隣には、水城くん。

なんだかとても仲が良さそうに話しながら、こちらへと歩いてくる。


何、あの雰囲気。
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