夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
木の葉の向こうに一部海が見える。


あの2人が見えるかと思ったけど見えなかった。


なんなの、あの子。誰なの?


「はぁ~……」


少しイライラして大きなため息が出た。


別に約束してたわけじゃない。


いつの間にか水城くんのお気に入りの場所に毎日行くようになって、いつの間にか毎日水城くんもそこに現れるようになった。


いつもなら、わたしが隣にいたのにな。


水城くんと話していたのはわたしだったのに。


でも……あの子に敵うわけないと思う。


水城くんの彼女なのかな。


何もされてないのに、勝手に負けたみたいな気がしてくる。
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