夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
……わたし、嫉妬してる?


「……はあ」


寝転んだまま手を伸ばして机の上に置いてあったスマホを手に取って、ストラップを太陽にかざしてみる。


半透明のそれは太陽の光を受けてクリアブルー色になった。


純粋で綺麗な色……。


私も、こんな純粋な心になれたらなぁ。


“恋が叶う”。


別に本気で信じてるわけじゃない。


ただ、心のどこかでは……恋を叶えてくれるんじゃないかって。


こんなものでも信じていたい気もするんだ。
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