血に濡れた上履き
3章

拘束

冷たく、ほこりにまみれた床。

外は全く見えず、裸電球のほんのりとした明かりを頼りに周りを見渡した。

ここはどこ?

動こうと思ったが、拘束着を着せられていて微塵とも動けなかった。

ギイイイ……

軋む音が聞こえたかと思うと、人が現れた。

それは、紛れもなくマリアだった。

手には黒くて長い箱のようなもの。

歯は何故か真っ黒に染まっていて、悪魔のような笑みを浮かべていた。

マリアはその箱のようなものを私の腹部に押し当てる。
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