血に濡れた上履き

人生の終点

見覚えがある。

この場所は……

間違いなく、校舎裏だった。

少しホッとしていると、膝に強烈な痛みを感じた。

視線を移すと、そこには現実逃避したくなるような光景があった。

私のふくらはぎ「だったもの」が無惨に転がっていて、血がどろどろと流れている。

「あああああああああああぁ!!!!!!!!」

ショックで雄叫びをあげると同時に土に向かって吐いた。

透明な胃液が地面を濡らす。
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