血に濡れた上履き
マリアがクリクリとした瞳でこちらを見つめてくる。

人間離れのその輝きに思わず見とれてしまう。

「あれ?どうしたの?」

ぼーっとしてたのか、そう言われてしまった。

ペシペシと頬を叩く。

「ほっぺ腫れちゃうよ?」

心配までかけてしまった。

「ごめん!大丈夫!」

「そう?ならいいけど、あなた…てか、名前何?」

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