血に濡れた上履き
「大谷琴莉だよ」

「琴莉ね、了解!ところで琴莉、怪談とか
興味無い?」

「疲れるから興味無いなぁ」

「あぁ…そっちの階段じゃなくて、怪談!!怖い方の!」

マリアがため息をつく。

「そっち!?うん!めっちゃ興味あるよ!」

「そうなの?じゃあ、こんな話があるんだけどさぁ…」

マリアが吐息混じりに耳元に囁いた。

それさえも美しく、ゾワッと鳥肌がたった。
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