偽りのラブレター
「何それ、もしかしてラブレター??」




有紗はそれを拾って目を輝かせた。




「な訳ないでしょ」




と思って私は有紗から手紙をひったくった。




こういうのはすぐ開けたくなるので、私は急いで封を切った。




そこには、丁寧な字でこう記されていた。




「今日の放課後、話したいことがあります。




屋上に来てください。」




「やったじゃん奈那!これであんたも彼氏持ちだって!」




「えーそんなことないよぉ」




と言いつつも、私は期待していた。















…あの時、バカなことを考えて屋上に行かなければ。





私は今でもここで笑いあえていたかもしれない。

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