偽りのラブレター
「…何、これ」




私が日陰になる場所に入ると、とあるものが目についた。




そこには“藍川奈那さん”と私の名前が記された小さな箱が置いてあった。




ー何これ。




勝手に開けちゃダメなんだろうけど、私宛て?だよね。




不気味ではあるが、好奇心に負けて私はその箱を開けてみた。




「うわっ!」




すごい埃に思わず目を瞑り、ゲホゲホと咳をする。




しばらくして、手で埃を払ってみると、そこには紙切れが一枚。




そこには、あのラブレターの字と同じ字が書いてあった。




“あなたは何をしたい?言ってごらん。いくらでも叶えるよ”

< 5 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop