有 料 彼 氏
最初の頃は英語も頑張って翻訳していた。スマホで単語を調べて、繋げて。
でも、この時間までかかっていることを考えたら、放るに限ったから。
日本語だけを読み進めている。それも結局、飽きるまで。ページの上半分ほどしか読んでいない。
文字は手書きを印刷したようなもので、そのくせ出版社とか、刷った日とかは書いてない。
ますます不気味だ。
それでもページを歩むのは、明日の話題のためだろうか。自分でもわからなくなってきていたが、ふたりへ見せる見栄でもあるのだろう。