センチメンタル・ジャーニー Ⅱ ~俺が本当に守りたい人
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日本に戻ると 俺達は 結婚の準備を始めた。


お互いの実家に 挨拶をして

結婚を 承諾してもらい。


お互いの職場に 結婚の報告をした。


結婚式を 春に決めて 入籍だけして

俺と葉月は 一緒に 暮らし始めた。


2人の生活は 明るくて 楽しくて 甘くて…


葉月は いつも 穏やかに 笑っていたし。

俺は 葉月の隣で ゆったりと 寛いでいた。


「ねぇ 葉月。お正月は 温泉でも行こうか?」

「今年は 年始のご挨拶でしょう。一応 結婚したんだから。」

「そうか… 葉月って 大人だな。」

「お騒がせ しちゃったからね。」

「じゃあさ。葉月の実家に 行った帰りに どこかに 泊まってこようか?」

「うん。いいの?」

「もちろん。葉月 いつも 頑張ってるから。感謝の気持ちです。」

「何か 怖いなぁ… 裏があるんじゃないの?」

「ないない。安心して。あっ。でも お風呂くらいは 一緒に入るかも。」

「プッ。そっちー?私は 奏斗が 何か 欲しいものでも あるのかと思ったのに。」


クスクス笑う 葉月を見て 俺も 笑ってしまう。


葉月と一緒の 毎日以外 欲しいものなんか 何もない。

新婚生活は 上々の スタートだった。





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