【web版】好きでいてもいいですか?-ひきこもり令嬢に購入された奴隷の話-(コミカライズタイトル:ひきこもり令嬢は購入した奴隷に溺愛される)
逆に言えば、二十五までに交わらなくては賢者の印が出てしまうから、結婚相手が決まっていない跡継ぎのご子息ご令嬢などは、正式な結婚前に奴隷で交わりを済ますことも多いのだ。
賢者の印が出てしまっては、家を継ぐことができない。
変な相手を選んで、お家乗っ取りだとか、風評被害にあうよりは、自分の家で購入した奴隷で済ませてしまえば心配はない。
性奴隷は見た目が美しいし、社交界に連れて歩くのも一種のステイタスですらあるくらいだから、それを持つことは恥ではない。豪華に着飾らせて自慢するペットの一つと言うわけだ。
だから、ぶっちゃけ結構美味しい仕事だったりする。上手くやれば、衣食住は十分すぎるほど与えられるし、下手すれば平民の男からは羨望の眼差しで見られる。
「いや、お前の顔は見に来てない。何しろ、ここいらあたりで一番の奴隷を探しているお人だ。誰でも落とせる手腕が欲しいとのことだ。お前の話をしたら即金で一千万って言いやがった」
「一千万!?」
「ああ、すでに狂ってやがる」