【web版】好きでいてもいいですか?-ひきこもり令嬢に購入された奴隷の話-(コミカライズタイトル:ひきこもり令嬢は購入した奴隷に溺愛される)

「自分でできていないようだから連れて来たんですよ。ご主人様」
「なにを」
「無様な髪のままで、女になれるとお思いですか?」
「失礼な!!」
「『どんな無作法も咎められません』、ご主人様がそうおっしゃいました」

 強気で返せば、イザベラは口を噤んだ。

「さぁ! かかれ!!」

 オレの号令と共に、メイドたちが襲い掛かる。あれよという内に、イザベラはメイドの玩具になってしまった。
 きっと今まで、飾り立てたかったのだろう。みんな生き生きと目を輝かせている。
 反対にイザベラは、生気を吸われたかのように、されるがままになってしまった。

 全てが終わって、姿見の中を覗き込めば、なかなか綺麗なご令嬢がそこには映っていた。
 イザベラはそれをぼんやりと見つめている。
 
 最新モードのワンピースは、イザベラが昔から好んできていたグレー。それでも明るいグレーだ。動きやすいように華美なレースは避けた。ウエストが目立つように濃い目のリボンで引き締める。
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