【web版】好きでいてもいいですか?-ひきこもり令嬢に購入された奴隷の話-(コミカライズタイトル:ひきこもり令嬢は購入した奴隷に溺愛される)
通された応接間に入ると、中には黒いワンピースで化粧っ気のない顔をした女がいた。まるでメイドのように地味だ。でなければ修道女だ。
真っ黒の髪を二つに分けておさげに結っている。真っ白な肌の色は病的すらあり、色白は七難隠すのかもしれないが、それ以上の怖さを感じた。
「お連れしました。お嬢様」
お嬢様?
老紳士は彼女に礼をした。彼女はゆっくりと頷いた。そして、オレに椅子を勧める。オレは言われた通りに彼女の前に座った。
「わたくしは、イザベラと申します。この屋敷の女主人です。今日からあなたの主人です。あなた、名前は?」
色恋など知りませんなどという顔で、この町で一番上手い性奴隷を呼び寄せる色情狂に、オレは思わず舌なめずりをした。
面白いじゃないか。