気がついたら好きだった
「僕の名前も、一応伝えておきます」

「西音寺 優さんですよね?」

「えっ、なんで知ってるんですか?」

「秘密です」

私がそういうと、西音寺さんは、辺りを見渡した。

「凛さん、あれ見ました?」
と、近くにあった掛け軸を見つめながら言った。

「バレちゃいましたか」

「バレちゃいますよ」

『あははは』
思わず2人で笑ってしまった。

「西音寺さんって呼んでもいいですか?」
私が、急にそんな事を聞いたので西音寺さんは、びっくりしながらも

「はい、良いですよ」
と、快く承諾してくれた。

それから私は、今日あった出来事を話した。
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