気がついたら好きだった
「私、今日学校が終わってから病院に行ったんです、さっき見えた薬を貰いに」
と、私が話し始めると、
西音寺さんは、耳を傾けてくれた。
「そこの先生が、本当に酷くて、私のことを邪険に扱ったんです、
前と同じ先生なのになんか別人みたいに酷くて…いつもは、もっと優しくて、カッコ良くて、本当に..」
と言いかけたところで、ハッとした。
「その先生のこと好きなんですね」
「いえ、好きだったんです、
今話してて気づきました、過去形です」
「アハハハハ」
急に西音寺さんが笑い出した。
「あぁー、すみません、
いや、でも、そんなにはっきり言わなくても、と思ってしまって、すみません、もう笑わないので続きをどうぞ」
と、薄っすら涙も出るくらい笑って、それからまた、真顔に戻った。
と、私が話し始めると、
西音寺さんは、耳を傾けてくれた。
「そこの先生が、本当に酷くて、私のことを邪険に扱ったんです、
前と同じ先生なのになんか別人みたいに酷くて…いつもは、もっと優しくて、カッコ良くて、本当に..」
と言いかけたところで、ハッとした。
「その先生のこと好きなんですね」
「いえ、好きだったんです、
今話してて気づきました、過去形です」
「アハハハハ」
急に西音寺さんが笑い出した。
「あぁー、すみません、
いや、でも、そんなにはっきり言わなくても、と思ってしまって、すみません、もう笑わないので続きをどうぞ」
と、薄っすら涙も出るくらい笑って、それからまた、真顔に戻った。