気がついたら好きだった
切ったのに、また、絢斗から着信がきて、渋々通話ボタンをおした。

「もしもし、ごめんって、一緒に考えるから」

「...」

「まぁ、とりあえず明日バイト先に行って学校からの電話が来てないか確認してなかったら...」

「なかったら、なかったとしてももう、時間の問題だよ、やっぱり隠し通せないからさ...
あぁー、どっちに転んでも絢斗の言う通りジ・エンドか...」
言ってるうちに泣けてきた。

まだ、通話中なのに泣くことを止められなかった。

「俺明日暇だから付き合うけど...あれ?凛?どうした?大丈夫か?」

絢斗がそう心配して掛けてくれた優しい言葉にまた、涙がどんどん溢れて、どんどん呼吸もし辛くなっていく...

「ハァハァハァ、ハアハアハア」

すると、タイミングよく健兄が呼びに来た。

「凛?着替えたのか?早くリビングに...」
健兄が異変に気づき部屋に入ってきた。

「凛、大丈夫か?直ぐ唯斗君呼んでくるから」

「ハァハァハァ、ゲホッケッホ」
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