気がついたら好きだった
2人っきりになり、唯斗君が口を開いた。

「さっき、絢斗と何話してた?」

「えっ」

「絢斗になんか言われたのか?」

「ううん」

「へー、じゃあ聞き方を変える、
過呼吸になるきっかけは何だった?」

「......」

私が何も言わずにいると、ため息をつき自分の携帯を取り出した。

「もしもし、絢斗?聞きたい事があるんだけど...
凛とさっき何話してた?..............お前もだんまりかよ、過呼吸になる前に何話してたか主治医として知っときたいんだけど...」
という言葉をきっかけに絢斗は、唯斗君に話し始めた。

そして、ニヤッとして

「ふーん、なるほどね、絢斗サンキュー」
と言って電話を切った。
< 20 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop