気がついたら好きだった
「凛、そんなに大学いきたいのか?」

「......」

「どこの大学目指してんの?」

「K大」

「へー、K大か、模試の判定は?」

「B」

「まぁまぁだなぁ」

「もう、出てってくれないですか?」

「さっき、絢斗に聞いた、お金に困ってるんだってな?」

私は、唯斗君の事を無言で睨みつけた。

「俺が、凛の大学費用出してやろうか?」

「はぁ?」

「はぁ?って、だから、お金が無くて困ってるなら俺が出してやるって言ってんだけど…
ただし、条件付きでな!」
また、ニヤッと笑った。






やっぱり私はこの人が嫌いだ。
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