気がついたら好きだった
私は、そのまま扉の方を見ながら、

「のみます」
と、答えた。

「そう、じゃあ、お大事にして下さい」
唯斗君は、私の手首を離しそう言った。




私が、診察室を出るとすぐに谷さんが居た。

「点滴痛かったんですか?」
と、不敵な笑みで聞いてきた。

「あっ、はい、少し」
そう言いながら、私は涙をぬぐい足早にその場を離れた。



お会計を済まし外に出て、携帯を見ると唯斗君からメールが来ていた。






[15時に駅前ロータリーに来い。]

早速始まったか...
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