気がついたら好きだった

マンションで

唯斗君の後ろについていきエレベーターに乗った。
14階で降り長い廊下を歩き1404の扉の前で立ち止まった。
ガチャッ
部屋に入るとまた、廊下があり、まずリビングに通された。

「うわっ、すごっ」
と、私が、思わず口に出た言葉には反応せず、
唯斗君は、部屋を淡々と案内していき、
最後にキッチンに着くと、ごく普通に当たり前のように、言ってきた。

「じゃあ、とりあえず、ご飯作って?」
と…

「えっ、掃除は?」

「そのあとでも出来るだろう?凛門限ないんだし」

「あーそうですね...何作ったらいいの?」

「冷蔵庫に適当に食材入ってるからそれで出来るの作ってよ」

「あー、そういう感じね...」

私は、仕方なくキッチンに向かい手を洗い、冷蔵庫を開けた。
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