気がついたら好きだった
「ありがとうございます」
お礼を言うと、

「いえ、
あっ、そうだ、可哀想だから1つ教えといてあげますね」
さっきとは、明らかに違う表情になった。

「相沢先生ってね、自分の担当患者さんには、朝みたいに気さくに接する事が多いのよ、だから、あなたみたいな若い子だと、勘違いしちゃう子とかも多くて...」

「えっ?勘違い?」

「うん?違った?好きかもとか思わなかったかしら?あははは」
嘲笑いながらそう言われ無性に腹がたった。

「は?」
思わず睨んだ。

「うん?なに?その態度、本当前々から気にくわないのよねー、高校生のガキのくせに!」

「は?」

「さっきから、は?しか言えないの?あなたのご両親」

その言葉が出た瞬間私は、口より先に手が出てしまった。
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