気がついたら好きだった
「えっ、なんで?」
なんで、谷さんの方を持つのか分からなかった。

「うん?伊吹さん、谷さんの頬を叩いたんだよね?」

「はい、そうです、でもっ」
そう言いと、

「でも、じゃない!叩いた事は、事実だろう?いいから謝りなさい」
と、イライラしなが私に向かって怒鳴った。

「すみませんでした」


「うん、もう大丈夫だから、これからは、あんまり嫉妬しないでね」
と、不敵な笑みを浮かべ私に言った。

谷さんが立ち上がり、病室から出ようとした。
が、唯斗君が出ようとしないのを見て

「相沢先生、早くいきましょ?」
と、にこやかに谷さんが声をかけた。

「谷さんは、先に行って下さい」
と、振り返らずに唯斗君が返事をした。
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