気がついたら好きだった

pm6:30

インターホンが鳴り、唯斗君が来た。

「今日は、カレーか」
と、笑顔で言う唯斗君に、

「うん」
と、返事をすると、唯斗君がなぜか、私の事を見つめながら、

「早く食べたいな」
と言ってきた。

「うん、今用意するね」
と、答えた私に対して、フッと、笑って椅子に座った。

「はい、どうぞ」
カレーをテーブルに置き私も椅子に座った。

「美味しそー、いただきます....
うん、うまっ!」
笑顔でそう言った唯斗君に、何故かドキッとした。


「なぁ、凛、絢斗と付き合うの?」
唐突に、そんなこと聞いてきた。

「うん、でも、なんで?」

「さっきそこで絢斗に聞かされたから」

「そうなんだ」

「良かったな、おめでとう」

そう、言われ何故か私は、切なくなった。
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