気がついたら好きだった
ご飯を食べ終わると、リビングのソファーに座った。
「薬飲んだか?」
と聞かれ、飲み忘れていたことに気づき、急いでキッチンに行き薬を水で流し込んだ。
「凛さ、いつもちゃんと飲んでるの?」
「うん、飲んでるよー、今日は、たまたま忘れてただけで...」
「たまたまね…」
「本当に、いっつも朝昼晩飲んでるよ!」
「それならいいけど」
ソファーに座っている唯斗君がポンポンと、ソファーを叩き、隣りに座るように合図した。
唯斗君の隣に座ると
「じゃあ、本題に入ろっか」
そう、言った唯斗君に私は無言で頷いた。
「あの日、病室で何があったか教えて?」
「えっ、でもこの前谷さんが話してたよね?」
「うん、でも、凛の口からちゃんと聞きたい、何があったのか」
そう言われ、正直にあったことを言った。