気がついたら好きだった
「もしもし、うん、うん、凛、熱あって37.5度、それで、今日終業式で午前で終わるから、行きたいって言ってて、あー、ちょっと待って」

健兄が、携帯を耳から離して私に聞いてきた。

「夜中喘息でた?」

「ううん」

「じゃあ、熱以外で何か症状って出てる?」

「えーっと」

「正直にね?」

「頭が重くて怠さが少しあるだけだよ」
それを聞き、、唯斗君にそのまま報告して、

「うん、うん、午前中は家にいるから、うん、分かった、うん、忙しいのにごめんね、うん、じゃあ」
そう言って、私に代わる事なく電話を切られた。

「行ってもいいって、でも、本当にやばいと思ったら保健室に行って、俺に連絡して!午前中は予定入れてないから」

「うん、ありがとう」

「車があったら送って行けるのにごめんな」
そう、健兄は、申し訳なさそうに言って携帯を私に返した。

「ううん、電話ありがとね、じゃあ行ってきます」
そう言って、私は学校に向かった。
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