気がついたら好きだった
朝になって、朝ご飯を少しだけ食べ、
唯斗君が回診に来た。

昨日と同様、あまり私と目を合わさず、必要最低限のことだけ聞かれ、それに答え私の診察は終わった。

4人部屋だし、看護師さんもいるから、仕方ないか...と、思っても、やっぱりなんか私にだけそっけない気がして辛くなった。

そのあと、少ししてから、健兄と、絢斗と、紗奈が来てくれた。

3人とも、何故か涙目で、

「良かった、本当に、意識戻って...良かった...」
そう言ってくれた。

「ケホッ、ありがと、心配かけてごめんね」
と、作った笑顔で言い、

「少し、ケホッゲホッ寝ていい?」
と、ずるい私がそう言った。

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