気がついたら好きだった
3人が帰って、少しすると、優しそうな見た目の男の看護師さんが私の元にやって来た。

「伊吹さん、こんにちは、高橋です、
友だちもう帰っちゃったかな？」

「あっ、はい、ケホッ少し寝たくて」

「あっ、そうだったんだ、少ししんどそうだね..
熱ありそう？」

「ケホッゲホッ多分ないかと...」

「一応計ってもらっていい？相沢先生がいる間に報告しときたいから…」

そう言って、胸ポケットから体温計を出し、差し出した。

ピピピッ

「はい」
ちらっと見てから高橋さんに渡した。

「うん、熱は大丈夫だね、
咳...今以上に少しでも酷くなりそうなら呼んでね？じゃあ今日は何も検査入れてないからこのままゆっくり休んでて」

そう言って、出て行った。


唯斗君、もう帰るのか...
そう思うと、少し気が楽になった。
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