気がついたら好きだった
病室に戻り、また横になった。

「伊吹さーん?」
高橋さんが呼ぶ声で目が覚めた。

「うん?」

「夜ご飯持って来たから食べてね?」

「あー、ケホッはい...」

「顔色良くなって良かった」
そう、ニコッと笑い、私の頭をポンポンと優しく触った。


「えっ」






高橋さんの匂いに、びっくりし過ぎて固まってしまった。



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