気がついたら好きだった
そして、また、朝が来た。

朝6時過ぎに、目が覚め、少し体を動かしたくなった私は、静かに、病室を抜け出し、非常階段で上に登り、屋上に行った。

屋上に着き、
ぐーって伸びをして、
空を見てから、
1日ぶりにまた、携帯の電源を入れた。

7月 28 (日) 6:46



やっぱり、来てなかった。

「はぁー」
と、ため息をつき、下を向いた。

パッと、
目線を少しだけ上げて、道路の方を見た。

見覚えのある白の外車が関係者入り口へと入っていった。

しばらくぼーっと見ていると、
唯斗君と、何故か看護師の伊藤さんが車から降りて来た。


仲良く並んで歩きながら、病院内に入って行く2人を見て、思わず

「お似合いだなぁ」
と、呟いた。








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