気がついたら好きだった
それから、3日間、健兄とは、まともに話さないまま3者面談がやって来た。
8月1日(木)11:00
教室に行くと、担任の大滝先生が、待ち構えていた。
「こんにちは」
『こんにちは』
椅子に座り、少し雑談をしてから、大滝先生がファイルを取り出し話し始めた。
「伊吹さんは、第1志望がK大なんだよね?」
「はい」
「第2志望は?滑り止めどこ受けるか決まりましたか?」
「私、K大しか考えてないです」
そう答えると、
2人とも、びっくりした目で私を見た。
「えっとー、もし万が一だめだった場合のことは考えてますか?」
「もしダメだったら、働きます」
「は?」
健兄が、私を見て呆れた顔をしていた。
「お前さ...まじで言ってんの?」
先生の前なのに、健兄は関係なく素を出した。
「うん、本気だよ、というか、それ以外選択肢あるの?」
「もっと考えろよ?受験失敗したから、じゃあ就職するってさ…」
「.....バイトでも何でもして迷惑かけないようにするよ!」
兄妹喧嘩始まりしばらく黙って聞いてた先生が口を挟んだ。
8月1日(木)11:00
教室に行くと、担任の大滝先生が、待ち構えていた。
「こんにちは」
『こんにちは』
椅子に座り、少し雑談をしてから、大滝先生がファイルを取り出し話し始めた。
「伊吹さんは、第1志望がK大なんだよね?」
「はい」
「第2志望は?滑り止めどこ受けるか決まりましたか?」
「私、K大しか考えてないです」
そう答えると、
2人とも、びっくりした目で私を見た。
「えっとー、もし万が一だめだった場合のことは考えてますか?」
「もしダメだったら、働きます」
「は?」
健兄が、私を見て呆れた顔をしていた。
「お前さ...まじで言ってんの?」
先生の前なのに、健兄は関係なく素を出した。
「うん、本気だよ、というか、それ以外選択肢あるの?」
「もっと考えろよ?受験失敗したから、じゃあ就職するってさ…」
「.....バイトでも何でもして迷惑かけないようにするよ!」
兄妹喧嘩始まりしばらく黙って聞いてた先生が口を挟んだ。