解体


「ゆう。...聞こえるか?」


「...。」


「ゆう。...ただいま。だいじょーぶだよ。


いいこに待ってて偉かったねぇ。


起きる時間だよ。」


そう夕立が言うとゆうの真っ黒に濁った瞳に


少しだけ光が差し込んだ。


「...ア?......ウ?......?」


「おはよう。ゆう。偉かったねえ。」


そういいながらゆうの頭を優しく撫でる夕立。


「おはよう。ゆう。偉かったな。」


俺も一緒に頭を撫でた。


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