解体
遥side.


「どういうことだ?」


若たちの会話をきいて、そう口を挟んだ。


「ゆうは一般的な常識も


人間的な常識もないんですよ。」


蓮都がそう言えば他のやつらも言い始める。


「ああ。俺たちは毎日ゆうに


いろんなことを教えてんだ。」


「最初は、『起きる』『寝る』についてでしたね。」


「そのあとは、『着替え』と『食事』ねぇ。


『食べる』ってことさえ知らないんだもんねぇ」


そんなことを聞いて、つい聞いてみた。


「お前らにとってそれはなんだ?」


そうやってそれを指させば


全員ハモって


『『それ』じゃない。ゆうだ。』


そう言うから、


「......そうか。わかった。ゆう。な。」


そう言って楼騎と組長のところに向かった。


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