解体
一章
目覚めるまでの...
『たーだーいーまーー。』
血濡れの俺の側近たちは、
俺たちで暮らす家の玄関で叫んだ。
そんな中、
俺の右腕。見た目は、インテリ眼鏡。
そんな言葉が当てはまる総司《そうじ》が
玄関のドアを開けておいてくれている。
「ありがとな」
素直にお礼を言うと
「いいえ。彼を抱えていれば、
開けられないでしょう?」
そういわれ、ああ。さすがだな。
そう思った。