解体
別れ
そのとき、
空に大きな鐘が現れた。
その鐘は大きく揺れ、
バカでかい音を鳴らし始めた。
全世界に届くんじゃないかって思うくらいの音だった。
ゆうに視線を戻せば
他の奴等と同じように、空を見上げて
鐘を見ていた。
そのとき、ゆうと目があった。
「......ゆう?」
そう総司が、声を発した。
「......ばいばい。」
そう言って、ゆうは微笑んだ。
ゆうは再び空を見上げたあとに、
目を閉じて、深呼吸をしていた。