解体

目覚め



それから、二週間たった。


いまだに、少年は目を覚まさない。


時雨と夕立は、かなり心配していたが


総司と洋祐曰く、この状態なら


こうなるのは目に見えていた。


そう言ったから、時雨と夕立は


少し安心したようだった。


俺たちは、暇さえあれば


この部屋に集まるようになった。


まあ。本家に戻らないと言ったから


毎日仕事をして帰ってくるだけだったため


そして、仕事もそんなにあるわけではないから


ほとんど、家にいる。


よって、毎日ここで一日を過ごすようになっていた。

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