解体


みんなが食べ始める中、


ゆうはただ見ているだけで、食べようとしなかった。


「どうした?」


そう聞いたらゆうは、スプーンをもって、


首をかしげた。


そして俺は思い出した。


総司の言葉を。


<彼は人間的な常識がありません。


赤子に教えるようにして教えてあげてください。>


それを思い出した俺は


「これはスプーンって言うんだ。」


そしてスプーンの使い方を教えた。


それを見ていた、全員はかなり驚いていたが....


そんな顔を見ているうちに、ゆうは


俺の真似で覚えたスプーンを使い始めた。


かなりぎこちなかったが、


それを見て、俺は


「上手。偉いぞ。ゆう」


そういって誉めてあげた。


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