解体
それには、全員が顔を歪めた。
何か分からない嫉妬心に駆られ
今にも、ゆうのキスマークを上書きしたくなった。
もとより、あの日見つけたときから俺たちは
どこかゆうに惹かれていた。
中性的な見た目をしているから
特に嫌な気持ちにはならなかった。
他の部分にも、首や両手首・両足首には
長年繋がれ続けられていたからか
赤黒い痣になっていた。
まるで、
鎖が外れたのに、
お前は逃げられないとでも言ってるような......。