解体
世が更けて、外が真っ暗になった頃
「ヒューー...ヒューー...ヒュッッ。コホッ..。」
そんなゆうの呼吸の荒さで目が覚めた。
過呼吸だったからすぐにビニール袋で対処した。
呼吸が元に戻り始め、背中を優しく叩いてやれば
「...ハッ...ハッ。スゥ。スーー。スーー。」
再び眠り始めた。
涙を流しながら、必死に俺の服を掴んでいた。
相当、怖い思いをしたのだろう。
おそらくそんな記憶が
夢になってフラッシュバックでもしたのだろう。
これは、明日順番を決めるだろうから
その時に言っておかないとな。
そんなことを考えながら、
ゆうを包むように抱いて再び眠りにおちた。