解体
蓮都が声をかけ続ける中、
ゆうがこうなった原因を探した。
.....そういえば、テレビを見ていたな。
テレビを見ると、
シルバーアクセサリーの特集をやっていて
チェーンや鎖のデザインが多く写されていた。
そんなチェーンのチャリチャリいう音を聞いてか
ゆうの過呼吸もひどくなっていた。
「.....ヒュッ...ッハ。.....ッハ。」
「ゆう。大丈夫だ。落ち着け。」
そう蓮都が声をかけてなだめようとする。
とりあえずテレビを消した。
そこに全員が戻ってきて、
洋祐がビニール袋で過呼吸の対処をした。
「水。飲めるか?」
そう時雨が聞いたが、ゆうは首を横に振ったので
時雨は自分で水を口に含んで、
口移しで飲ましてあげた。
だが、今はそんなことを気にする暇はない。